専門科目群/Social Issues(社会課題)領域
| 科目名 | 「経済問題を紐解く」~経済学の基礎と応用を学ぶ~ |
|---|---|
| 講師名 | 樋口 清秀 |
| 年度 | 2026年 |
| 学期 | 春学期 |
| 曜日 | 火曜日 |
| 時間 | 10:30-12:00 |
| 日程 | 4月14日、4月21日、4月28日、5月12日、5月26日、6月2日、6月9日(補講日6月9日) |
講義概要
今日私たちはさまざまな経済問題に直面しております。豊かな経済社会を実現するためにはこれらの問題をどのように克服していくべきであろうか。本講では各回別々の経済問題を取り上げ、それについてそれぞれに妥当する経済学の基礎的知恵を紹介しつつ、それらを克服する方法を出来だけわかりやすく講義する。
受講を通して得られるもの
1. 経済学の基礎的知恵とともに応用問題を解く方法を習得することができる。
2. 日常の経済問題を意識し、それらを解決する方策を見出す能力を身に着けることができる。
3. 豊かな経済社会実現への経済政策を提言できるようになる。
各回の講義予定
| 回 | テーマ |
|---|---|
| 概要 | |
| 第1回 | テーマ:景気の見方と景気変動論 |
| 景気の見方、景気動向指数の使い方とともになぜ景気は変動するかを学ぶ。 | |
| 第2回 | テーマ:長期の経済低成長の原因と脱却対策 |
| 経済成長とはどういうものか、また日本経済はなぜ長期間低成長に甘んじてきたかを解明するとともに脱却可能な対策を考察する。 | |
| 第3回 | テーマ:現在のインフレ・デフレと対応する金融政策 |
| インフレ・デフレの定義と発生要因、およびその経済的影響と回避するための金融政策を検討する。 | |
| 第4回 | テーマ:日本の企業行動の特性と今後:雇用と賃金 |
| 日本企業の特性を欧米企業との比較で明らかにするとともに、これからの企業運営の課題と対策を考える。 | |
| 第5回 | テーマ:グローバル経済がもたらす光と影 |
| 進化するグローバル経済について、貿易不均衡および為替レートの変動に着目し、国民経済を安定させるための経済政策を考える。 | |
| 第6回 | テーマ:デジタル通貨の登場と新たな金融 |
| ビットコインやステーブルコインなどデジタル通貨の登場やAIやBig Dateなどの新たな金融テクノロジーの導入は金融をどのように変えていくのであろうか。今後の金融動向とそれに対応すべき金融行動を考える。ここでは金融ジェントロジーについても考察する。 | |
| 第7回 | テーマ:SDGsと豊かな社会の実現 |
| 国連が提唱するSDGsについて各項目を実現させる方策を検討し、来るべき豊かな社会を俯瞰する。 |
講師紹介
- 樋口 清秀
- 早稲田大学名誉教授、私立桜丘中高理事、ゆうちょ財団理事、静岡県ふじの国観光公使
歴任:早稲田大学評議委員、早稲田大学生活協同組合理事長、総務省郵政行政分科会長、東京都台東区教育委員長、日本下水道事業団入札監視委員会副委員長など。
主要業績:著書『マクロ経済学』(共著)、『エレメンタル近代経済学』(共著)など多数、論文「最近の景気循環論の展開と新ケインズ経済学」、「新しい供給サイド経済学と岸田政権の「新しい資本主義のグランドデザイン」、「AI/デジタル社会の経済学」など多数。