LRC Advanced Course

LRC Advanced Courseとは

LRC Advanced Course(略称:LRCⅡ)はLRCを修了した方々を対象として、それぞれの学びを深めたり、別の関心領域へ展開させたりすることを目的とし、学びのコミュニティへの参加を継続する環境を提供いたします。

カリキュラム概要

LRC Advanced Courseではワークショップやゼミなどを通じてLRCでの学修を深化させます。

①クラスワーク
(科目ではないが原則参加)
1年を通して同じメンバーで活動(必修科目との隔週開講)
②ワークショップグループで研究成果のまとめ及び発表
③ゼミナール個人で研究成果を作成、発表
④必修科目オムニバス形式で実施(クラスワークとの隔週開講)
春・夏、秋・冬学期に1科目ずつ開講
⑤選択科目
※任意受講
・LRCの選択必修科目・選択科目の内、LRC在籍時に未履修の科目
・オープンカレッジ講座は年間10講座まで無料で受講可能

①クラスワーク

  • コミュニティの活性化を目的として、ゼミなどの科目とは別に、15~20名からなるクラスに所属します。
  • 1年を通じて同じ仲間とともに伝統的な哲学や思想等をベースに議論し、共に考えを深めます。
  • 名誉教授など大学での教員歴が豊富な講師が担当します。
  • 各学期とも隔週で開講します。金曜日の13時00分~14時30分に開講します(予定)。
  • 全員参加を原則としますが、履修要件には含まれません(科目ではない)。

②ワークショップ

  • グループごとにテーマ発表を目指して研究活動をします。
  • 各自の学びを深め、今後の方向性も勘案して成果物を作成することがワークショップの修了要件です。
  • 3つの分野のワークショップを設置します。各グループ5名前後で研究活動を行います。
  • 春学期・夏学期の金曜日の14時50分~16時20分に開講します(予定)。

③ゼミナール

  • LRCおよび春学期・夏学期ワークショップでの成果を踏まえて自身でゼミナールを選択します。
  • 各自の学びを深め、今後の方向性も勘案して成果物(修了論文、修了リサーチペーパー、修了制作)を作成することがゼミナール修了の要件となります。
  • 5つのゼミナールを設置します。
  • 秋学期・冬学期の金曜日14時50分~16時20分に開講します(予定)。

④必修科目

春・夏学期必修科目「学問の探究」

  • 研究対象としての学問とは、教養として学問を学ぶこととはどのように異なるのか、といったテーマで秋・冬学期のゼミ担当教員を中心とした講義を行います。
  • 春学期・夏学期の金曜日13時00分~14時30分に開講します(予定)。

秋・冬学期必修科目「現代日本社会の諸相」

  • ゼミナールでは個人の関心に応じてゼミ論文等の成果物を作成し発表いたします。この授業では、現代日本を取り巻く諸問題を解説することでゼミ論文等の成果物作成に役立つ視点を提供いたします。
  • 秋学期・冬学期の金曜日13時00分~14時30分に開講します(予定)。

⑤選択科目※

  • LRCの選択必修科目、選択科目の内、LRC在籍時に未履修の科目を履修可能です。
  • オープンカレッジ講座については、年間10講座まで無料で受講できます。11講座目以降の履修はエクステンションセンター会員の受講料と同額のお支払いとなります。
  • 選択科目は修了要件に含まれず、任意受講の扱いとなります。
ワークショップ
グループで一つのテーマを研究し、全体会で発表する
必修科目:学問の探求
学問の探求とは、関心分野を研究するとはどのようなことかを学ぶ
Seminar(ゼミナール)
自身の関心を深化させ、今後のライフデザインと関連付けてまとめ上げる
必修科目:現代日本社会の諸相(仮)
それぞれの関心分野と日本の現代社会との関係を学ぶ

クラスワーク担当講師

  • 日本大学特任教授 金田 耕一
  • 学習院大学名誉教授 桂木 隆夫
  • 早稲田大学教授 友成 真一
<span>日本大学特任教授</span> 金田 耕一の画像

プロフィール

金田 耕一
日本大学特任教授

『メルロ=ポンティの政治哲学』(早稲田大学出版部、1996年)、『現代福祉国家と自由』(新評論、2000年)、『貧民のユートピア』(風行社2022年)、『現代政治理論』(共著、有斐閣、2023年)、『両大戦間期の政治思想』(共著、新評論、1998年)

受講生へメッセージ

 私の専門は、西洋の政治理論・思想です。とくにシティズンシップ、福祉国家、公共哲学などに関心をもってきました。クラスワークでは受講生が関心をもつ現代の社会的課題について自由にディスカッションしたいと考えています。
 同時に、古典を素材にして現代の教養(リベラル・アーツ)の意味について一緒に考えてみたいと思います。私たちは、自分の生を意味あるものにするためには学びつづける必要があると感じていますが、何を、どのように学べばよいのかについてはさまざまな考え方があります。一つの知のコミュニティとしてのクラスの活動をつうじて、さまざまな考え方を知り、また自分の考え方を掘り下げる。受講生が新しいライフ・ステージに踏み出してゆくための足場にしたいと考えています。私自身もそのような意見の交換に参加して、自分の生を深めてゆきたいと思います。

<span>学習院大学名誉教授</span> 桂木 隆夫の画像

プロフィール

桂木 隆夫
学習院大学名誉教授

早稲田大学政治経済学部卒業。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了(法学博士)。成蹊大学教授(法哲学)、学習院大学教授(公共哲学)を経て、現在、学習院大学名誉教授。主な著書に、『自由社会の法哲学』(弘文堂、1990年)、『共生への冒険』(共著、毎日新聞社、1992年)、『市場経済の哲学』(創文社、1995年)、『自由とはなんだろう。グローバリゼーションと日本人の倫理観』(朝日新聞社、2002年)、『公共哲学とはなんだろう』(勁草書房、2005年)、『慈悲と正直の公共哲学』(慶応義塾大学出版会、2014年)、『保守思想とは何だろうか』(筑摩書房、2020年)、フランク・ナイト『リスク、不確実性、利潤』(共訳、筑摩書房、2021年)などがある。

受講生へメッセージ

 プロフィールからも判るように、私はこれまで思想ということについていろいろ考えてきました。自由の思想から始まって、共生の思想とか市場の思想、民主主義と議論の思想、またこうした普遍的な観点からだけでなく、日本人の倫理観やその特徴としての慈悲と正直の思想などです。最近では保守的自由の思想について考えています。けれども気になっているのは、思想や議論よりも好き嫌いやそのときそのときの損得で人々は行動しているのではないかということです。皆さんは、思想ということについてどのように考えていますか?何か思想をお持ちでしょうか?クラスワークでは、私の考えをお話すると共に、むしろ皆さんのこれまでの人生経験からの疑問や意見あるいは批判などを率直に出していただき、人間の社会や私達一人一人の人生において思想は何か意味があるのか。また、インターネットとITやAI の時代における思想について一緒に議論し、私自身いろいろと学びたいと思っています。

<span>早稲田大学教授</span> 友成 真一の画像

プロフィール

友成 真一
早稲田大学教授

大分県生まれ。京都大学大学院工学研究科修了後、通商産業省(現経済産業省)入省。資源エネルギー政策、技術政策、通商政策を担当。在イラク日本大使館、JETROニューヨーク、ロシア東欧室長他を経験。2002年より早稲田大学へ。大学院環境・エネルギー研究科教授、研究科長、社会連携研究所所長を歴任。大学と社会の連携活動を全国で展開。第3回ニッポン新事業創出大賞で経済産業大臣賞を受賞。著書に、『ワセダ発!ぶつかる社会連携(大学職員による教育プログラム)』(水曜社、2016)、『問題は「タコつぼ」ではなく「タコ」だった(自分経営入門)』(ディスカヴァー携書、2008)、『現場でつながる!地域と大学』(東洋経済新報社、2004)他。

受講生へメッセージ

 大学院のかたわら学部生向け授業で「地域経営ゼミ」「自分経営ゼミ」を20年間開講していました。
 社会との関係では、大学の最大の資源である学生と地域との関係創出を地域の現場で展開し、全国各地のまちづくりや、企業や自治体の研修事業をてがけました。その中で、「自分の夢を腑に落とす(自分経営)活動」を、多様な層の方々と一緒に行ってきました。
 クラスワークでは受講生のみなさまと、社会という「マクロ」から、自分という「ミクロ」にわたる「もやもや」を一緒に経営しつつ、書籍の力も一部借りながら、みなさまの人生に横たわる「アポリア(いきづまり、解けない難問)」を共に解いていくことを試みたいと思います。そのための鍵は、「結果」に囚われることなく、「原因」に迫りつづけること、「わたしが生きている意味は何か」に肉迫することではないかと。ご一緒に、他者という存在を通じて、自らの真相に近づくことを試行してみましょう。

修了要件

1年間で6科目以上の科目を修了することが要件となります。

  • 各科目、原則7回授業が実施されます。それぞれの科目を修了するためには、各科目2/3(5回)以上の出席と、科目によっては課題の提出が必要となります。
  • クラスワーク、選択科目は修了要件には含みません。
科目群 必修/選択 修了要件科目数 備考
ワークショップ 必修 2科目 春学期1科目、夏学期1科目の計2科目
原則同一講師によるワークショップを受講
ゼミナール 必修 2科目 秋学期1科目、冬学期1科目の計2科目
原則同一講師によるゼミナールを受講
必修科目 必修 2科目 春・夏学期、秋・冬学期に1科目づつ受講
合計 6科目以上

2025年度科目一覧

科目群/領域 必修/選択 科目名 講師名
専門科目群/Social Issues
(社会課題)領域
選択必修Social Issue Workshop樋口 清秀(早稲田大学名誉教授、学校法人桜丘理事、一般財団法人ゆうちょ財団理事) 
専門科目群/Liberal Arts
(教養)領域
選択必修Liberal Arts Workshop1森原 隆(早稲田大学名誉教授) 
選択必修Liberal Arts Workshop2藁谷友紀(早稲田大学教授2025年1月現在)
専門科目群/Communication
(コミュニケーション)領域
選択必修Communication Workshop赤木 洋((株)ポーズコレクション代表取締役 、(社団法人)アートアーカイブアソシエーション理事)
ゼミナール
※いずれか1つのゼミを選択
必修Social Issueゼミ1棚村 政行( 早稲田大学名誉教授・早稲田大学リーガルクリニック法律事務所所長(弁護士)) 
必修Social Issueゼミ2吉野 孝(早稲田大学政治経済学術院教授) 
必修Liberal Artsゼミ1宇髙 勝之(早稲田大学名誉教授) 
必修Liberal Artsゼミ2李 成市(早稲田大学名誉教授)
必修Communicationゼミ調整中
共通必修科目
必修学問の探求宇高 勝之(早稲田大学名誉教授)、佐渡島 紗織(早稲田大学教授)、棚村 政行(早稲田大学名誉教授)、吉田 徳久(早稲田大学名誉教授)、吉野 孝(早稲田大学教授)、李 成市(早稲田大学名誉教授)、和田 修一(早稲田大学名誉教授) 尚、講師肩書は2025年1月末日現在 
必修現代日本社会の諸相守口 剛(早稲田大学商学学術院教授)、中出 哲(早稲田大学商学学術院教授)、河股 久司(日本大学商学部専任講師)、箸本 健二(早稲田大学教育・総合科学学術院教授)、矢後 和彦(早稲田大学商学学術院教授)、他

タイムテーブル&カレンダー

2025年度の各科目のタイムスケジュールとカレンダーは以下のPDFファイルにて確認してください。
ただし、以下のファイルは掲載日現在の情報であり、更新の可能性があります。

受講方法について

LRC Advanced Courseの授業は対面を前提に、原則として教室で実施します。ただし、社会情勢や講座の内容および講師やヒアリング先の都合等により、ZOOMを活用したオンライン形式やオンデマンド形式で実施する場合があります。実施方法の詳細は、各科目のシラバスページにて確認してください。

受講に際して本学のLearning Management SystemであるW-MoREを活用して授業を運営します。W-MoREの活用方法としては、授業で必要となる資料の事前ダウンロード、課題の提出、講師と受講生のコミュニケーション、科目に関するアンケート等を想定しています。また、W-MoREではご自身が受講された科目や受講中の科目について確認することもできます。W-MoREの詳細は、新入生オリエンテーションで説明します。

進学するには

LRC Advanced Courseへの進学は、LRCを修了していること(修了見込みも含む)が要件となります。募集要項は下記をご覧ください。

受講資格LRC修了者(申込時点では、修了見込み者を含む)
募集人員50名程度(予定)
申込期間2024年11月8日(金)昼12時15分~2025年1月9日(木)23時59分まで
※先着順受付。定員に達し次第、締め切ります。
受講申込方法オンライン申込のみ。本ページ下部の受講申込ウェブフォームをご確認ください。 
受講料年間286,000円(税込)

募集要項

2025年度募集要項

2024年10月31日公開

受講申込ウェブフォーム

以下の「CLICK HERE」ボタンから受講申込ウェブフォームへリンクします。

※お勤め先より貸与されているPC等のデバイスではセキュリティの都合上、フォームが正しく表示されない場合がありますのでご注意ください。
また、各ブラウザの「プライバシーモード(例:Googleクロームではシークレットモード)」をお使いの場合、正しく表示されない場合がありますのでご注意ください。

※リンク先のページは、2024年11月8日(金)昼12:15 ~申込可能となります。

※申込にあたっては、募集要項の3ページ目以降を参照しながら入力してください。
 2025年度募集要項