シラバス

専門科目群/Liberal Arts(教養)領域

科目名 「ヨーロッパとは何か・ヨーロッパ論」の再検討 ヨーロッパ文明・文化とは何か
講師名 早稲田大学名誉教授 森原 隆
年度 2026年
学期 春学期
曜日 火曜日
時間 16時40分~18時10分
日程 4月14日、4月21日、4月28日、5月12日、5月26日、6月2日、6月9日
(補講日:6月16日)

講義概要

ヨーロッパの古代から現代に至るさまざまな歴史的問題を、政治・文化・社会など幅広い観点から再検討していきます。
高校の「世界史」や、一般的な教養としての「ヨーロッパ」に関する従来の知識・情報を捉えなおし、これまであまり知られることのなかった、近年のグローバルな研究史的観点や西洋史学界の最新の動向を紹介・考察していきます。
具体的には「ヨーロッパ」の起源とギリシア・ローマの世界、中世のキリスト教世界、ルネサンス・宗教改革期のヨーロッパ、近代ヨーロッパ世界の発展と文明・文化、現代世界とEUなどが考察の対象となります。現代ヨーロッパは、ウクライナ問題、中東紛争などで危機におかれていますが、このような現代ヨーロッパおよび世界が直面する諸問題を一緒に考えていきたいと思います。

受講を通して得られるもの

・ヨーロッパに関する古代から現代にいたる歴史的事件や事象の深い読解力を身につけられる。
・ヨーロッパ文明・文化の意義の理解が深まる。
・21世紀の今後の世界の動向について、大きなパースペクティヴをもつことができる。

各回の講義予定

テーマ
概要
第1回テーマ:現代ヨーロッパと「ヨーロッパ」の多様性
ヨーロッパの危機/EU(ヨーロッパ連合)とヨーロッパ /「ヨーロッパ」の多様性/「インド・ヨーロッパ」語族とは何か
第2回テーマ:「ヨーロッパ」とは何かと古代ギリシア・ローマ
「ヨーロッパ」の語源/「ギリシア神話」とギリシア文明の世界/ヨーロッパ中心主義とギリシア・ローマ世界
第3回テーマ:中世ヨーロッパ世界とキリスト教
ケルト民族・文化/ゲルマン民族と中世世界の成立/フランク王国の発展/キリスト教の成立と聖書世界の出現/「旧約聖書」とヨーロッパ
第4回テーマ:ルネサンスと宗教改革とは何か
「ルネサンス」とは何か/「中世概念」の出現/12世紀ルネサンス/「宗教改革」とは何か/「近代化」の問題
第5回テーマ:近世ヨーロッパ世界の形成
大航海時代/活版印刷術の発明/主権国家体制/勢力均衡論/ウェストファリア・システム /近代国民・国家戦争
第6回テーマ:近代市民革命とヨーロッパ
「フランス革命」とは何か/マルクス主義的歴史観/ブルジョワ革命論/産業革命論/「文明」「文化」/「ナショナリズム」論
第7回テーマ:現代世界とヨーロッパの展望
第一次・第二次世界大戦と「ヨーロッパ文明」の没落?/民主主義と権威主義/21世紀の世界とヨーロッパの使命

講師紹介

森原 隆の画像
森原 隆
早稲田大学名誉教授

1953年大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部西洋史専修卒業。京都大学大学院文学研究科修士課程を経て博士課程(西洋史学専攻)満期退学。鳥取大学教養部助教授、金沢大学文学部助教授、早稲田大学文学部助教授、早稲田大学文学学術院教授・文学部長などを経て、2024年4月より現職。

専門は、近世・近代フランス史、「ヨーロッパ論」。近年の著作は、編著『ヨーロッパ・「共生」の政治文化史』(成文堂・2013年)、編著『ヨーロッパの政治文化史―統合・分裂・戦争』(成文堂・2018年)、「旅する「共和政」とパトリオット・ジャコバン」中澤達哉編『王のいる共和政』(岩波書店・2022年)、編著『ヨーロッパの「統合」の再検討』(成文堂・2024年)。