シラバス

専門科目群/Social Issues(社会課題)領域

科目名 地方創成・地域活性化の理論と実践論
講師名 中村 健(一般社団法人地域経営推進センター 代表理事)
年度 2026年
学期 春学期
曜日
時間 13時~14時30分
日程 4月16日、4月23日、5月7日、5月14日、5月28日、6月11日、6月18日

講義概要

まち・ひと・しごと創生法(いわゆる地方創生法)が2014年に施行されてから10年超が経過しました。時間は経過しましたが、我が国は先進国に先駆けて人口減少・少子高齢化が進み、歯止めがかかりません。東京には日本の人口の1割強が集中していますが地方では学校は統合・廃校となり町内会の維持すらできなくなっている地域もあり、人口減少により従来の自治の在り方を見直していくことが早急に求められています。東京などの都市部でも格差社会の拡大、独居高齢者の孤独死や災害時の防災対策、23区以外での人口減少・空き家の増加など問題は山積です。こうした地域や社会全体の課題に対して新たな切り口で実践している人や団体が沢山いらっしゃいます。本講義では、そうした地域の実践者から活動の本質を学び私たちの日常に生かしていくヒントを探ります。

受講を通して得られるもの

・社会や地域でどのような問題が発生しているか、今後の社会がどのように変化してくかを知る。
・地域課題の解決に取り組んでいる実践例を学ぶ。
・実践者の想いや実践のポイントを学ぶ。
・自分に何ができるのかを考察する。

各回の講義予定

テーマ
概要
第1回テーマ:これからの地域はどうなるのか?~地方分権から地方創生、その先の地域はどうなるか?~
ゲストに北川正恭氏(早稲田大学名誉教授)をお迎えし、戦後から現在までの日本経済・政治の背景を読み解きながら、我が国の歩みを確認します。そこから、これからの地域・日本の在り方を考察します。
第2回テーマ:実践事例①
ゲストに松野豊氏(一般社団法人障がい者ワークスタイル研究所代表)をお迎えし、障がい者雇用の現場と実態、社会や制度について現代社会の問題を考えます。
第3回テーマ:実践事例②
ゲストに阿部浩子氏(NPO法人みなと子ども食堂副理事長)をお迎えし、子供の貧困解決のために同法人が取り組んでいること、その理念と現状についての講義・ディスカッションを予定しています。
第4回テーマ:実践事例③
ゲストに全国発の高校生町内会長として話題になった金子陽飛氏をお迎えします。17歳の時に町内会長になった金子さんは、様々な工夫で町内会活動を活発にしました。現在は地域社会に貢献する活動を行っており、そのための起業もしています。若者から見た地域活性化について講演いただき、意見交換の機会を創ります。
第5回テーマ:実践事例④
ゲストに井原まゆみ氏(NPO法人あわ・みらい創生社代表理事)をお迎えし、行政に頼らない住民によるまちづくり。スモールビジネス事業、街の魅力発信、街づくり参加者募集を3本柱とする同法人の活動から、地方創成の現実と希望について学びます。
第6回テーマ:実践事例⑤
ゲストに高橋一之氏(自治日報記者・総務省主権者教育アドバイザー)をお迎えし、若者の政治参画や日本の政治風土、現在のネット偏重型選挙について考えます。
第7回テーマ:まとめ
地方創生の成果と課題はなんでしょうか?これから私達が出来ることはなんでしょうか?ゲスト講師の話を踏まえ、これからの私たちの行動様式を考えていきます。

講師紹介

中村健の画像
中村健
一般社団法人地域経営推進センター 代表理事

JR四国社員を経て、平成11年、27歳で徳島県川島町長に初当選。町長を2期務めた後、平成16年に川島町を含む4町村が合併するにあたり、地方自治の探求を目的に早稲田大学大学院公共経営研究科に入学。現在は、早稲田大学デモクラシー創造研究所地域経営部会長。一般社団法人Maniken代表理事等。平成29年度より熊本市政策参与。大正大学客員教授。その他、長野県政策アドバイザー、厚木市外部評価委員、取手市議会デモテック・アドバイザー、大津市議会広報広聴検討委員会アドバイザー、高森町まちづくり人材育成アドバイザーなど自治体の行政・議会の双方の活動を多数支援中。
また、地方自治体の情報誌『月刊ガバナンス』(ぎょうせい)にて地域経営シンカ論を連載中。