シラバス

専門科目群/Social Issues(社会課題)領域

科目名 地方創成・地域活性化の理論と実践論
講師名 マニフェスト研究所事務局長/早稲田大学政治経済学術院非常勤講師 中村健
学期 春学期
曜日 火曜日
時間 14時50分~16時20分
日程 4月18日、4月25日、5月9日、5月16日、5月30日、6月6日、6月13日
(補講日:6月20日)

講義概要

我が国は先進国に先駆けて人口減少・少子高齢化が進んでいます。東京には日本の人口の1割強が集中していますが地方は学校は統合・廃校となり町内会の維持すらできなくなっている地域もあり、人口減少により従来の自治の在り方を見直していくことが早急に求められています。東京などの都市部でも格差社会の拡大、独居高齢者の孤独死や災害時の防災対策など問題は山積です。こうした地域や社会全体の課題に対して新たな切り口で実践している人や団体が沢山いらっしゃいます。本講義では、そうした地域の実践者から活動の本質を学び私たちの日常に生かしていくヒントを探ります。

受講を通して得られるもの

・社会や地域でどのような問題が発生しているか、今後の社会がどのように変化してくかを知る。
・地域課題の解決に取り組んでいる実践例を学ぶ。
・実践者の想いや実践のポイントを学ぶ。
・自分に何ができるのかを考察する。

各回の講義予定

テーマ
概要
第1回テーマ:地方創生とは何か?
ゲストに北川正恭・早稲田大学名誉教授をお迎えし、戦後の日本から現代に至る我が国の政治や制度の流れを確認し、地方創生の現状や課題を知ります。
第2回テーマ:実践事例①
一般社団法人Social-Up-Motegiより理事の東海林 帆様をゲストスピーカーにお迎えします。同法人設立の経緯や同法人が目指す地方創成・地域活性化とその現状についての講義・ディスカッションを予定しています。
第3回テーマ:実践事例②
NPO法人みなと子ども食堂より副理事長の阿部浩子様をゲストスピーカーにお迎えします。子供の貧困解決のために同法人が取り組んでいること、その理念と現状についての講義・ディスカッションを予定しています。
第4回テーマ:実践事例③
長野県下伊那郡高森町より壬生照玄町長をゲストスピーカーにお迎えします。高森町は全ての妊婦・子育て家庭が安心して出産・子育てできるよう、必要な支援につなぐ伴走型相談支援、妊娠期・出産後に経済的支援を行っています。同町のまちづくりについて、壬生町長による講義とディスカッションを予定しています。
第5回テーマ:実践事例④
NPO法人あわ・みらい創生社代表理事 井原まゆみ様をゲストスピーカーにお迎えします。スモールビジネス事業、街の魅力発信、街づくり参加者募集を3本柱とする同法人の活動から、地方創成の現実と希望について学びます。
第6回テーマ:実践事例⑤
ゲストスピーカーを現在交渉中。(子育て支援・若者の参画・町内会の維持・商店街の活性化・ごみ問題・高齢者のIT対策等の地方創生のテーマから選考)
第7回テーマ:まとめ
地方創生に取り組む実例から「自分にできること」を考え、明日から一歩踏み出せるヒントを考えます。

講師紹介

中村健の画像
中村健
一般社団法人地域経営推進センター 代表理事

JR四国社員を経て、平成11年、27歳で徳島県川島町長に初当選。町長を2期務めた後、平成16年に川島町を含む4町村が合併するにあたり、地方自治の探求を目的に早稲田大学大学院公共経営研究科に入学。現在は、早稲田大学マニフェスト研究所事務局長。早稲田大学政治経済学術院非常勤講師、一般社団法人地域経営推進センター代表理事等。平成29年度より熊本市政策参与。大正大学地域構想研究所特別研究員。その他、長野県政策アドバイザー、厚木市外部評価委員、取手市議会デモテック・アドバイザー、大津市議会広報広聴検討委員会アドバイザー、高森町まちづくり人材育成アドバイザーなど自治体の行政・議会の双方の活動を多数支援中。