ゼミナール
科目名 | Social Issueゼミ2(秋学期・冬学期)人生後半の生きがい生活の実現へ向けての社会的要件と個人の実践について考える~ |
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講師名 | 早稲田大学名誉教授 和田修一 |
学期 | 秋学期、冬学期 |
曜日 | 土曜日 |
時間 | 14時50分~16時20分 |
日程 | (秋学期) 10月7日、10月14日、10月28日、 11月4日、11月18日、11月25日 、12月2日 (補講日:12月9日) (冬学期) 1月13日、1月20日、1月27日、2月10日、 2月17日、2月24日、3月2日 (補講日:3月9日) 3月16日:ゼミ合同成果物発表会 |
講義概要
(秋学期)
本ゼミでは、ゼミ生それぞれの「人生の後半」を生きがいあるものにするための社会的条件や個人の側からの対応方法について、これらを明らかにしていくことを目指します。その課題を追求する上では、一定の理論に基づく分析とその理論を納得的に受け入れる価値観の主体的受け入れ姿勢が不可欠ですが、こうした事柄を受講生が個人レベルでリサーチしたうえで、その成果をゼミ生間で議論することにより考えを深めていきます。そして最終的には、各ゼミ生がその議論の成果を踏まえて、担当講師の指導のもとに、論文(リサーチペーパー)を作成することを目指します。
秋学期においては、ゼミ生各自が自らの人生後半のあり様に関わりあるリサーチ・テーマを選択し、そのテーマを論じる理論的方法に目途を立てることを目指します。また、担当講師は選択された論文のテーマが抽象論に終わらないように、社会的現実と分析方法理論のバランスという視点からテーマの絞り込みについてアドバイスします。当ゼミを担当する講師の主な専門は社会老年学・社会学(特に、近代社会論)ですが、論文執筆に関わるテーマの選定においては各人の主体的選定が尊重されます。
(冬学期)
秋学期のゼミにおける学習の成果を用いて(秋学期のゼミ活動に関しては秋学期のパートを参照してください)、冬学期は、論文(リサーチペーパー)の完成を目指します。グループ討論を通じてゼミ生相互のモチベーションを高めながら、担当講師が各ゼミ生のリサーチペーパーについて、全体構想の立案・章立て・理論構成、また論文としての体裁や表現方法の適切性等についてアドバイスしていきます。受講生は自らの今後の人生を想定したうえで、その未来像に関わる事柄についての議論を論理的に展開することを心掛けてリサーチペーパーを作成していきます。論文を執筆する際には、常に読者の存在を意識し独りよがりの論法におちいらないよう気を配ってください。そのためには、論文のテーマに関わりある文献をなるべく多く読むことに心掛けることをお勧めします。
受講を通して得られるもの
(秋学期)
① 社会問題の構図を的確に把握するための情報収集・論理的整理の方法
② 自身の関心テーマ・問題意識を社会的現実に関わらせて研究する視点と方法論
③ 自らの人生問題として、これからの人生を構想する上で有用な科学的方法と知見
④ 今日の社会経済状況において自らの人生観を主張する際に重要な論理
(冬学期)
① 自らの人生の後半に関する主張を議論する上での理論的基盤
② その主張を効果的に表現するための議論を組み立てる方法(特に、自らの主張を既存の言論といかに関わらせて展開していくか)
③ 理想とする人生後半の成立要件を社会問題として組み立てるための理論的道筋
講師紹介
- 和田 修一
- 早稲田大学名誉教授
早稲田大学文学部卒業、東京教育大学大学院文学研究科社会学専攻博士課程中退
国立精神衛生研究所(後に国立精神・神経センター精神保健研究所)研究員・室長、早稲田大学文学部(後に文学学術院)助教授・教授、現在名誉教授
青井和夫・和田修一編著『中高年層の職業と生活―定年退職を中心として』東京大学出版会、1983年
高橋勇悦・和田修一編著『生きがいの社会学―高齢社会における幸福とは何か』弘文堂、2001年
その他