シラバス

専門科目群/Social Issues(社会課題)領域

科目名 SDGsとソーシャルビジネス
講師名 早稲田大学教授 谷本寛治
学期 春学期
曜日 木曜日
時間 14時50分~16時20分
日程 4月20日、4月27日、5月11日、5月18日、6月1日、6月8日、6月15日
(補講日:6月22日)

講義概要

SDGs(持続可能な発展目標)に示されているような社会的課題に取り組む新しいビジネスのスタイルが、世界中で広がっています。ソーシャルビジネスは、従来の社会貢献活動にとどまらず、ビジネスとしてその技術・知識・ネットワーク・資金、また雇用を活用し、取り組む動きです。ここには途上国を支援するビジネス(BOPビジネス)も含まれます。
キーワードは、持続可能な発展、ソーシャル・アントレプレナーシップ、ソーシャル・イノベーションです。本講座では、まずブームになっているSDGsがなぜ問われるようになっているのか、その背景をしっかり理解したいと思います。その上でソーシャルビジネスの可能性について考えます。講義とグループディスカッション、ワークショップを組み合わせながら、新しい動きについて基礎から学んでいきましょう。

受講を通して得られるもの

1. SDGsがなぜ問われるようになっているのか、その背景を学ぶ。
2. 社会的課題に取り組む新しいビジネスの動きを学ぶ。
3. ビジネスに求められる役割や責任が変化してきていることを学ぶ。
4. 新しいアイディアやイノベーションは、誰がどのように生み出すのか、そのプロセスを学ぶ。

受講の際の注意事項

受講前に必要となる知識・準備 必要(谷本『私たちの暮らしは世界とつながっている―持続可能な地球社会をつくる』千倉書房、2022年。 (4/27までに読んでおくこと) *もともとティーンエージャー向けに書いたものですが、大人の学び直しにも適しています。)
グループワーク あり
課題 あり(国内外のユニークなソーシャルビジネスを探す。詳しくは授業中に指示します。)
その他 できれば毎回ノートパソコンもしくはタブレットを持参して下さい(スマートフォンも可)。

各回の講義予定

テーマ
概要
第1回テーマ:イントロダクション
講義の全体像、日本の課題、ソーシャルビジネスの概要、自己紹介
第2回テーマ:SDGsの背景1
日々の生活から問う。つくる・つかう・すてる
第3回テーマ:SDGsの背景2
3つの側面(global, Circular, Sustainable)、ビジネスの取り組み
第4回テーマ:ソーシャルビジネスの戦略
ソーシャルビジネスの基本要素と組織戦略について
第5回テーマ:ソーシャル・イノベーション
ソーシャル・イノベーションはどこで、誰が、どのように生み出すのか
第6回テーマ:BOPビジネス
日本の中小企業の先進的取り組みから学ぶ
第7回テーマ:ワークショップ
国内外の取り組みを分析する:ショートプレゼン(詳しくは授業中に指示します)

講師紹介

谷本 寛治の画像
谷本 寛治
早稲田大学商学学術院商学部教授

専門は「企業と社会」論、CSR/サステナビリティ経営、ソーシャルビジネス
詳しくはホームページをご参照下さい。
https://tanimoto-office.jp/