LRC Advanced Course Syllabus

ゼミナール

科目名 Commmucationゼミ2(秋学期)~研究目的と研究方法~
(冬学期)~研究結果と考察・結論~
講師名 佐渡島 紗織(早稲田大学名誉教授)
年度 2025年
学期 秋学期、冬学期
曜日 金曜日
時間 14時50~16時20分
日程 (秋学期)
10月10日、10月17日、10月31日、11月7日、11月21日、11月28日、12月5日
(補講日 12月12日)

(冬学期)
1月9日、1月16日、1月23日、2月6日、2月13日、2月20日、2月27日
(補講日:3月6日)

講義概要

本ゼミナールでは、コミュニケーションに関わるテーマで各自がミニ研究を行う。受講者は、これまで、公私を問わず様々な場面でコミュニケーション(読むこと書くこと、聞くこと話すこと、言葉の選び方や使い方、伝えたい意図と表現など)に苦労したり、夢をもったりしてきたことであろう。そのような経験から価値あるテーマを選び、追究する。

(秋学期)
受講者各人が、研究目的を定め、関係する文献を数点読みながら具体的な問いを立て、実際にデータを集める。それぞれの段階で、ミニ研究論文の序章と先行研究章と研究方法章を執筆する。資料を探したり章を書いたりしてくる宿題(1ページほど)が出される週がある。ゼミナール当日には、受講生同士で交流し、それぞれがよりよい研究となるようアイディアを出し合いながら進める。分かりやすい文章を書くための小レッスンを毎回行う。

(冬学期)
秋学期に集めたデータを分析する方法を考え、問いに対する答えを導き出す。その過程で、ミニ研究論文の結果章と考察結論章を執筆する。最後に題を付ける。秋学期と同様、受講生同士が互いに意見を述べ合い、よりよい研究となるよう交流しながら進める。分かりやすい文章を書くための小レッスンも毎回行う。
このミニ研究論文は、18ページほどのもので、学期の終わりに開催される研究発表会で各自が発表する。

受講を通して得られるもの

(秋学期)
1)論文を書く目的や攻勢を知る。
2)自分が持っている素朴な疑問などから研究の問いを立てる。
3)研究データを集め、分析する。
4)研究論文を評価する観点を知る。
5)分かりやすい文章の作成方法を身に付ける。

(冬学期)
1)研究データを分析する方法を知る。
2)研究結果を分かり易やすく伝える。
3)研究を振り返る。
4)ミニ研究論文を仕上げる。
5)分かりやすい文章の作成法を身に付ける。

受講の際の注意事項

受講前に必要となる知識・準備 不要
グループワーク あり
課題 あり
その他 参考図書:『これから研究を書く人のためのガイドブック 第2版』(2021年、ひつじ書房)

講師紹介

佐渡島 紗織の画像
佐渡島 紗織
早稲田大学名誉教授、初年次教育学会理事、国語科検定教科書光村図書編集委員

国際基督教大学大学院修士課程卒業、イリノイ大学大学院博士課程修了(1998年)、Ph.D.
国立国語研究所研究補佐員(1998-2002年)、早稲田大学アジア太平洋研究科講師(2002-2006年)、早稲田大学留学センター教授を経て2014年4月から2025年3月まで早稲田大学国際教養学部・国際コミュニケーション研究科教授。この間早稲田大学グローバル・エデュケーション・センター・ライティング教育部門長歴任。国語科教育、特に文章作成の指導と評価が専門。
著書に『これから研究を書くひとのためのガイドブック第2版』(共著、ひつじ書房)、
『レポート・論文をさらによくするガイド』(シリーズ、共著、大修館書店)、『法を学ぶ人のための文章作法第2版』(共著、有斐閣)、「因子分析による学術的文章作成力の構造解析」『リメディアル教育研究』11(2)(共著)、「異なる種類の文章をどのように書いているか」『リメディアル教育研究』19(2)、173-190等がある。