専門科目群/Communication(コミュニケーション)領域
科目名 | 自己表現のための現代メディア~SNS(ヒトメディア)を学び、実践で使えるようにする~ |
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講師名 | 株式会社CARTA MARKETING FIRM 平賀大地 |
学期 | 秋学期 |
曜日 | 木曜日 |
時間 | 13時~14時30分 |
日程 | 10月3日、10月10日、10月24日、10月31日、11月14日、11月21日、11月28日 (補講日:12月5日) |
講義概要
本講義では現代メディアを、SNSでありヒトメディアと定義します。
マスメディアのように組織から情報発信する一方通行型の従来型メディアに対し、スマートフォンなどからインターネットを通じて個人が発信したり、共感してリアクション出来るようになったことで組織を介さない双方向型の現代メディアが普及しました。
現代はSNS(ヒトメディア)を通じて個人が発信できる時代、全国、全世界の人達と気軽に交流が出来る時代です。
人々のコミュニケーションツールは日々多様化・デジタル化してきており、近年流行となっている「声」に特化したサービスや、人間として実在しない「Vチューバー」が人気者になったりしています。
またSNSが市民権を得た証として令和5年に消費者庁管轄にてステルスマーケティング(ステマ)が景品表示法違反となりました。
現代メディアを駆使して情報発信をしている講師より、現代の多様な発信方法についてのエッセンスや具体的な手法について学びます。
個別のSNS(ヒトメディア)やWebサイトについても適宜講義内で取り上げ、それぞれの特性について理解を深めた上で、グループワークや実践も取り入れる事で知識・スキルの習得を目指します。
実際にインフルエンサーとして活躍するSNSのプロの方にも登場して頂き、生の成功談、失敗談も話して頂く予定です。
さらに、人生100年時代における社会の活性化・個人の生活充実のために現代メディアの使い方、あるべき姿について理解促進するべく、実践の場を設けたり、受講生同士のグループワークも実施していきます。
本講義ではSNS(ヒトメディア)を通じて社会に対して発信を行い、今後の人生をより豊かにして行くことをテーマに、現代メディアについて学び、頭で理解するだけでなく実際のSNSに触れ体験してみることも目標とします。
受講を通して得られるもの
・昨今の現代メディアの種類とその特徴の俯瞰整理
・今後のデジタルメディアの多様化に対する理解
上記を踏まえての、実践で使える現代メディア活用ノウハウの習得
受講の際の注意事項
受講前に必要となる知識・準備 | 必要(発信してみたいテーマやアイデアを可能な範囲で考えてきてください。初回の講義でグループで話し合っていただきます。) |
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グループワーク | あり |
課題 | あり(授業中に指示する) |
その他 | ・実践形式のためパソコンやスマートフォンなどの端末をお持ちの方はご持参ください。 ※講義内で行う動画投稿などは全て、公開範囲を特定しての限定公開となります ・実践では、TikTok(ティックトック)やInstagram(インスタグラム)を使用予定です。利用経験に関し、講義前に事前アンケートを実施させていただきます。 ※実践で使用するアカウントについては、講座でグループ別アカウントをご用意いたします。 |
各回の講義予定
回 | テーマ |
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概要 | |
1 | テーマ:じぶんが発信したいテーマを考えてみよう |
・各自が発信してみたいテーマについて、グループ内での発表を交えながら考えてみる ・テーマは趣味・生活・暮らし、社会に根差したものや人生・過去のキャリアにおいての成功体験など自由 ・最終回の講義にてSNSをどう活用するかを発表してもらうため、発信したい内容のイメージを膨らませる ・SNS(ヒトメディア)の変遷と歴史を学ぶ ・主要5大SNSについて学ぶ(第1部) | |
2 | テーマ: 現代メディア概論を学び、実践する ~SNS(ヒトメディア)の概要を理解することから始まる~ |
・主要5大SNSについて学ぶ(第2部) ・現代の象徴的な事象紹介 ~実在しない人物 Vチューバ―に人々が夢中になる~ ・流行のコンテンツやニュースでSNS(ヒトメディア)を分析する ~chatGPTがもたらしたこと/生成AIで美男美女大量発生~ ・SNSでの投稿をみたことがきっかけで 行動に移したコトがあれば、そのことについてグループで紹介し、話し合う 【実践】SNS発信してみよう ~Instagram編~ グループワーク | |
3 | テーマ:SNS(ヒトメディア)の仕組みと動画を学ぶ ~生態系と習性を知る~ |
・現代メディアに生息する生態系を知る ~法則を超えてゆく生態系と習性~ ・現代メディアの視聴時間変化について知る(新聞/TV/ネット長尺動画/ネット短尺動画) ・現代動画プラットフォームがもたらした革命、長尺から短尺へ ~ショートドラマが流行している背景について~ ・動画撮影及び動画投稿ノウハウを学ぶ(アカウント開設から投稿までのプロセス) ★第7回講義「テーマ: 総括 現代メディアを通じてこれからを考える」で発表する個人課題に関するオリエンテーションの実施 | |
4 | テーマ:1人でも多くの人に共感されるために、発信する情報を考える ~とりあえず生ビールの時代から変化した現代~ |
・最初に頼む飲み物が全員ビールの時代と、そうでない時代を知る ~同調理論について学ぶ。人の成長年代がどの時期に同調しているかによって、人の価値観や思考、行動が大きく異なってきている~ ・バズ(短期間で話題になる)が起きるコンテンツ、経路について学ぶ ・バズが起きた時に見るべき振り返り方法を知る ~視聴者と共感人数の違い~ ・声によるSNS「Voivy」~実在しない人気タレント「Vチューバー」について学ぶ 【実践】撮影してきた動画を編集し投稿してみよう グループワーク | |
5 | テーマ:現代メディアの視聴者であるフォロワーについて |
・現代メディアの視聴者であるフォロワーの特性を学ぶ ・現代メディアにおける論理綱領を学ぶ ・自身のフォロワーが誰かを知る ~友人であり、身近な仕事関係者でもある~ ・フォロワーを増やすには? ・フォロワーからの一問一答 ~私ならこう答える~ ・経済圏として盛り上がるライブ配信について | |
6 | テーマ:推し活に見る、現代メディアにおいて熱量高いファンが何を生み出すのかを読み解く |
・ステルスマーケティングについて学ぶ ・推し活で起きている経済について知る ・お金をかけずに個人が目立てる時代について知る ・フォロワーやファンコミュニティを持つことがどんな価値をもたらすかを知る ~Web3.0の技術によりファンの熱量が可視化される~ 【実践】ライブ配信してみよう グループワーク | |
7 | テーマ:総括 現代メディアを通じてこれからを考える |
受講生数名に「現代メディアをどう活用するか」について発表してもらい、本講義の総括を行う ★課題詳細は第3回の講義にて周知します |
講師紹介
- 平賀大地
- 株式会社CARTA MARKETING FIRM(電通グループ) プロダクト事業局 局次長 ・SNS統括
2007年 早稲田大学卒業
2009年 株式会社KAIKETSU創業
主にTwitter、Instagram、Youtube、TikTokなどのソーシャルメディアやインフルエンサーマーケティングを手掛ける
2022年 電通グループに、株式会社KAIKETSUを完全売却し、電通グループ入りとなる
2023年 新会社「株式会社CARTA MARKETING FIRM」のSNS責任者として、電通と協業しながらSNS日本代表構想を実現するべく実行中
<主な歴任>
・インフルエンサー協会立ち上げメンバー
・東京ガールズコレクションSNS実行メンバー
・早稲田大学 ベンチャー稲門会 第1期事務局/法人担当 など