LRCⅡシラバス

専門科目群/Social Issues(社会課題)領域

科目名 課題解決に向けた事業創造プラクティス~リアルな社会課題、地域課題に向き合う~

講師名 伊藤 淳司(NPO法人ETIC.ローカルイノベーション事業部 事業部長)
学期 冬学期
曜日 木曜日
時間 13時~14時30分
日程 1月9日、1月16日、1月23日、2月6日、2月13日、2月20日、2月27日
(補講日:3月6日)

講義概要

 本科目では、社会課題・地域課題に対して特に挑戦的・革新的な取り組みをしている企業・団体をゲスト企業に迎え、実際の経営者との対話を通じて彼らが展開する商品・サービスを題材(ケース)にしながら進めて行きます。
 課題解決と事業(ビジネス)の両立についてリサーチ、インタビューを通じて抱えている課題やさらに挑戦したいことへの理解を深めます。
 リサーチ、インタビューに留まらず、皆さんのこれまでの知見も活かしながらも、企業・団体に寄り添い実情に合った実践活動、提案も行います。
 実践を通じて肌で社会課題、地域課題を感じて頂くと同時に、経営者の想い、ビジョン・経営戦略を自ら体感しながら、課題解決に向けた事業創造のプロセスや実現に関心が高まることを期待しています。
 また、将来的には受講生の皆さんがプロボノや副業兼業人材としてこうした企業・団体にオンラインや現地で関わることも前提とした科目にしていきます。
 そのために必要な心構えや必要なスキルの体得も目指します。

受講を通して得られるもの

・実際の社会課題、地域課題の現場で体感(タイミング合う方は実際に現場を訪問します)
・社会課題、地域課題をいったん受け止める。解決に向けて事業で取り組むことの魅力と難しさを体感
・挑戦するリーダーに対するリスペクトと寄り添ったコミュニケーション力
・思い付きのアイデア、机上の空論ではなく実践を通じて相手にとって活用できる提案にする実現力
・オンラインでプロジェクトを進めることの基礎的なツールへの理解と使いこなす力

受講の際の注意事項

受講前に必要となる知識・準備 不要
グループワーク あり
課題 あり(授業中に指示します)
その他 ・お題をもらった企業とオンラインで授業時間外に打ち合わせをすることもあります。慣れている方は問題ないですが、慣れてない方も自身のPCでオンライン会議に積極的に参加・挑戦する姿勢のある方の受講を期待しています。
・本科目の定員は24名です。24名を超える受講希望者がいた場合は抽選となります。

各回の講義予定

テーマ
概要
第1回テーマ:オリエン&チームビルディング
本講義の進め方、ケースで取り扱う企業・団体の紹介。複数のケース企業の場合はグループ分け(受講人数によって変更します)
第2回テーマ:リサーチ
ケース企業からもらったお題の理解とケース企業に関するリサーチ(企業分析など)結果の共有と意見交換
第3回テーマ:インタビュー
実際にお題をもらったケース企業の経営者に対してヒアリングをオンラインで実施します。(この回以降、2月中に現地訪問可能なチームは現地を訪問)
第4回テーマ:お題の再設定と仮説の設定
リサーチ・インタビュー等を経て、出されたお題の理解、事業展開に応じたお題の再設定、お題に対する提案の仮説設定、仮説をより現実的にするための実践活動の方向性を決めます。
第5回テーマ:実践活動①
定めた実践活動を実際にグループ内で役割分担をして実践します。授業では行ってきた実践活動の結果を持ち寄りグループ、全体で意見交換を行います。
第6回テーマ:実践活動②&提案のまとめ
実践活動の共有と議論に加えて、提案の方向性を定めてプレゼンテーション資料にまとめていく準備をします。
第7回テーマ:プレゼンテーション
実際にケース企業の経営者の方をお迎えして(経営者はオンライン参加になることもあります)提案をグループごとにプレゼンテーションを行い、フィードバックを頂きます。

講師紹介

伊藤淳司の画像
伊藤淳司
NPO法人ETIC.ローカルイノベーション事業部 事業部長

1999年、早稲田大学教育学部卒。1997年からETIC.に参画し、2000名以上の起業家型リーダー育成や1000社以上に対して外部人材を活用した新規事業立ち上げプロジェクトや、少数精鋭組織のコンサルティングに関わる。また地方自治体・大学と連携した起業家育成プログラム策定にも従事。早稲田大学MBA取得。専門は『起業家型人材が有する思考・行動特性(コンピテンシー)に関する研究』。立教大学経営学部、横浜国立大学経営学部の兼任講師。