専門科目群/Social Issues(社会課題)領域
科目名 | SDGsとソーシャルビジネス |
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講師名 | 法政大学現代福祉学部・同大学院人間社会研究科教授 土肥 将敦 |
学期 | 春学期 |
曜日 | 火曜日 |
時間 | 14時50分~16時20分 |
日程 | 4月16日、4月23日、5月7日、5月14日、5月28日、6月4日、6月11日 (補講日:6月18日) |
講義概要
SDGs(持続可能な開発目標)に示されているような社会的課題に取り組む新しいビジネススタイルが、世界中で広がっています。ソーシャルビジネスは、従来の社会貢献活動にとどまらず、ビジネスとしてその技術・知識・ネットワーク・資金、また雇用を活用し、取り組む動きです。ここには途上国を支援するビジネス(BOPビジネス)も含まれます。キーワードは、持続可能な発展、ソーシャル・アントレプレナーシップ、ソーシャル・イノベーションです。本講座では、まずSDGs がなぜ問われるようになっているのか、その背景をしっかり理解したいと思います。その上でソーシャルビジネスの可能性について考えます。講義とグループディスカッション、ワークショップを組み合わせながら、新しい動きについて基礎から学んでいきましょう。
受講を通して得られるもの
1. SDGsが問われている背景について学ぶ
2. 社会的課題に取り組む新しいビジネスの動きについて学ぶ
3. ビジネスに求められる役割や責任が変化してきていることについて学ぶ
4. 新しいアイデアやイノベーションが、誰によってどのように生み出されているのかについて学ぶ
受講の際の注意事項
受講前に必要となる知識・準備 | 必要(テキスト(「その他」部分に記載)は第2回講義までに目を通しておくようにしてください。 ) |
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グループワーク | あり |
課題 | あり(授業中に指示する) |
その他 | テキストは以下のものを使用します。 『私たちの暮らしは世界とつながっている―持続可能な地球社会をつくる』谷本 寛治 (著)、千倉書房、2022年。 *もともとティーンエージャー向けに書かれたものですが、大人の学び直しにも適しています。 ※なお本科目は定員50名を予定しています。受講希望者が50名を超える場合は抽選となる可能性があります。 |
各回の講義予定
回 | テーマ |
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概要 | |
第1回 | テーマ:イントロダクション |
講義の全体像、日本の課題、ソーシャルビジネスの概要、自己紹介 | |
第2回 | テーマ:SDGsの背景 |
日々の生活から「つくる・使う・捨てる」を問う 3つの側面(global, circular, sustainable)について考える | |
第3回 | テーマ:ソーシャル・ビジネスの戦略 |
ソーシャル・ビジネスの基本要素と組織戦略について | |
第4回 | テーマ:ソーシャル・イノベーション |
どこで、誰が、どのようにソーシャル・イノベーションを生み出すのか | |
第5回 | テーマ:BOPビジネス |
日本の中小企業の先進的取り組みから学ぶ | |
第6回 | テーマ:ワークショップ(1) |
国内外の取り組みを分析する:ショートプレゼン ※詳しくは授業中に指示する | |
第7回 | テーマ:ワークショップ(2) |
国内外の取り組みを分析する:ショートプレゼン |
講師紹介
- 土肥 将敦
- 法政大学現代福祉学部・同大学院人間社会研究科教授
一橋大学経済学部、一橋大学大学院商学研究科博士後期課程を経て現職。一橋大学博士(商学)。
ベルリン自由大学客員研究員。主な著書に『社会的企業者ーCSIの推進プロセスにおける正統性』(千倉書房)、『ソーシャル・イノベーションの創出と普及』(NTT出版)、『ビジネスの新形態 B Corp入門』(ニュートンプレス )など。