Life Redesign科目群
科目名 | 異文化コミュニケーション |
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講師名 | 早稲田大学教授 花光里香 |
学期 | 春学期 |
曜日 | 火曜日 |
時間 | 13時~14時30分 |
日程 | 4月16日、4月23日、5月7日、5月28日、6月4日、6月11日、6月18日 ※5月14日は休講となります(4月4日更新) |
講義概要
異文化というと外国の文化を思い浮かべることが多いが、地域、世代、ジェンダーなども文化として捉えれば、私たちは常に異文化の中で生きていると言える。さまざまな異文化間のコミュニケーションについて学ぶことにより、社会を異なる視点で見る力を培い、異文化を通して自分の文化を知り、自己発見を促すことを目指す。
視点や文化の捉え方から始め、ステレオタイプ、言語・非言語コミュニケーション、コミュニケーションスタイル、価値観を軸に、私たちを取り巻く異文化におけるコミュニケーションについて考察する。身近なメディアから教材を選び、議論の発展に合わせて文献を紹介しながら専門的な解説を加えていく。
グループワークやディスカッションを取り入れ、受講者同士のやりとりや意見交換を大切にしながら授業を進める。
*授業のスタイルに特徴があるため、登録前に必ず備考欄を参照してください。
受講を通して得られるもの
(授業中に)
1)異なる文化について知識を深め、異文化間のコミュニケーションについて学ぶ。
2)コミュニケーションの楽しさを感じ、難しさの原因について考え、問題解決の方法を探る。
(受講した後に)
3)コミュニケーションの技術だけではなく、お互いを理解しようとする姿勢を培う。
4)既成概念から自分を解放し、意識の改革を進め、相対的なものの見方を身につける。
受講の際の注意事項
受講前に必要となる知識・準備 | 必要 |
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グループワーク | あり |
課題 | なし |
その他 | 授業はアクティビティとディスカッションを中心に展開され、長時間の講義はありません。 各回のトピックに関する概念や理論への理解を深めるには、授業後に共有される参考文献を用いた主体的な学習が大切です。ノートの取り方にも従来とは異なる方法を取り入れ、授業そのものが異文化体験となるように毎回の授業がデザインされています。詳細は、初回の授業で説明します。 このような授業スタイルに興味を持ち、体験的な授業への主体的な参加を希望する受講者をお待ちしています。 ※なお本科目は定員50名です。受講希望者が50名を超える場合は抽選となります。 |
各回の講義予定
回 | テーマ |
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概要 | |
第1回 | テーマ:異なる視点 |
ある文化では一見明らかな物や行動が、異文化間で解釈がどのように異なるかを学ぶ。 | |
第2回 | テーマ:文化とは何か |
私たちを取り巻く文化について考え、異文化コミュニケーションで扱う文化を定義し、研究テーマを紹介する。 | |
第3回 | テーマ:ステレオタイプ |
文化に対する過度に単純化されたイメージが異文化間のコミュニケーションに及ぼす影響について学ぶ。 | |
第4回 | テーマ:非言語コミュニケーション |
言葉を使わないコミュニケーションの方法について学ぶ。 | |
第5回 | テーマ:言語コミュニケーション |
言葉によるコミュニケーションの方法について学ぶ。 | |
第6回 | テーマ:コミュニケーションスタイル |
コミュニケーションのスタイルが文化によってどのように異なるかを学ぶ。 | |
第7回 | テーマ:価値観 |
私たちが持つさまざまな価値観について、体験的手法を通して考える。 |
講師紹介
- 花光里香
- 早稲田大学社会科学総合学術院教授
早稲田大学大学院教育学研究科より博士号(学術)取得。武蔵野美術大学准教授などを経て、早稲田大学社会科学総合学術院教授。専門は異文化コミュニケーション。
主な論文・著書
Global Exposure and Global Perceptions: A Cross-cultural Comparison of Students in China, Japan, Mexico, Saudi Arabia, South Korea, and the USA. Intercultural Communication Studies, 24 (3), 1-27. (共著, 2015年)
Complicated Identities: A Consideration of Allen Say’s Picture Books. Children's Literature in a Multiliterate World (pp.45-58). Trentham Books. (共著, 2018).
『コミュニケーション学入門』 放送大学教育振興会 (分担執筆, 2019年)