ゼミナール
科目名 | Liberal Artsゼミ2~東アジアにおける人文学研究~ |
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講師名 | 李 成市(早稲田大学名誉教授) |
学期 | 秋学期、冬学期 |
曜日 | 金曜日 |
時間 | 14時50分~16時20分 |
日程 | (秋学期) 10月10日、10月17日、10月31日、11月7日、11月21日、11月28日、12月5日 (補講日:12月12日) (冬学期) 1月9日、1月16日、1月23日、2月6日、2月13日、2月20日、2月27日 (補講日:3月6日) |
講義概要
私の専門は、東アジア史、朝鮮史です。これまで50 年以上にわたって歴史研究に従事してきました。その主なテーマは、①古代東アジア国家形成史研究、②古代東アジア国際関係・文化交流史研究、③中国・朝鮮出土文字資料(石碑・木簡)研究、④東アジア近代史学史研究です。それらを概括すれば、前近代における中国文明の伝播と受容を、中国大陸、朝鮮半島、日本列島にまたがる東アジア規模で考究するということになります。東アジア地域には、近代に至ると翻訳語が端的に示すように、日本が受容した西洋文明は、朝鮮半島、中国大陸へと伝播されるといった現象がみられます。東アジア世界の文化指標は、漢字、儒教、漢訳仏教、律令ですが、それらが西洋文明のラテン語、ギリシャ哲学、キリスト教、ローマ法に対応することは興味深いところです。
古今東西における文明圏の成り立ちについて、リベラルアーツの視点から皆さんと幅広く議論できることを期待しています。
受講を通して得られるもの
①歴史学研究の方法論について
②東アジアにおける文化の伝播と受容に関する諸研究について
③史学史研究について
④日本学、韓国学を事例にした人文学の「国際化」について
⑤韓国学研究について
受講の際の注意事項
受講前に必要となる知識・準備 | 不要 |
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グループワーク | あり |
課題 | あり(必要に応じて授業中に指示する) |
その他 | 私の研究の概要を知る上で、入手が比較的容易な図書は、次の2点です。『東アジア文化圏の形成』(山川出版社)、『闘争の場としての古代史-東アジア史のゆくえ』(岩波書店) |
講師紹介
- 李 成市
- 早稲田大学名誉教授
早稲田大学教授(文学学術院)を経て、現在は名誉教授。
早稲田大学文学学術院長、理事、大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 理事、朝鮮史研究会会長、(韓国)韓国木簡学会会長を歴任。
主著:『東アジアの王権と交易』(青木書店)、『古代東アジアの民族と国家』( 岩波書店)、『創られた古代』(三仁出版社、ソウル)、『東アジア文化圏の形成』(山川出版社)、『闘争の場としての古代史』(岩波書店)、編著:『植民地近代の視座 』(岩波書店)、『韓国出土木簡の世界』(雄山閣)、『岩波講座 日本歴史』(全22巻 、岩波書店)、『世界史大系 朝鮮史』( 全2巻、山川出版社)、『アジア人物史』(全12巻、集英社)等。