LRC Advanced Course Syllabus

ゼミナール

科目名 Liberal Artsゼミ1〜創造性有る研究を通して新たな学びを〜

講師名 宇髙 勝之(早稲田大学名誉教授) 
学期 秋学期、冬学期
曜日 金曜日
時間 14時50分~16時20分
日程 (秋学期)
10月10日、10月17日、10月31日、11月7日、11月21日、11月28日、12月5日
(補講日:12月12日)

(冬学期)
1月9日、1月16日、1月23日、2月6日、2月13日、2月20日、2月27日
(補講日:3月6日)

講義概要

 担当講師は、理工系分野において企業で研究開発、大学で研究教育に携わって来ました。企業研究所では実用を目標としたグループでの応用研究、大学では学生とともに基礎研究に関与しましたが、いずれも社会貢献を前提として、個人として創造性を発揮しながら、グループで意見交換や連携しながら具現化していく姿勢を重要視してきました。この手法は、社会に役立つ新たなアイデアの創生ということだけでなく、個人の人生を豊かにすること、またグループ連携もお互いに建設的な意見の交換などで刺激し合い高めあうことも含むもので、これらの手法は分野を問わず普遍的なことです。そのような講師の経験を踏まえて、特段テーマを限定せず創造性を育んだり具現化を指向するアプローチや、人生を豊かにしたいという仲間との相互刺激などの指針をベースとしてゼミナールを行いたいと考えています。授業は毎回数名のゼミ生の発表と全体あるいはグループでの討論を中心に行います。

(秋学期)
 それぞれのゼミ生の関心のあるテーマについて、担当講師とゼミ生およびゼミ生同士で議論することにより相互の考えを深め、各ゼミ生の研究の方向性を定めます。 テーマの選定に当たっては、まず複数案を取り上げ、それぞれに対してゼミ生が如何に人生を創造的で豊かに過ごせるかの観点から提案し、ゼミでの意見交換を踏まえて、各ゼミ生の修了後のプランも勘案しながら具体化していきます。

(冬学期)
 秋学期に絞り込まれた各ゼミ生のテーマについて、参加ゼミ生が互いのテーマの意義を共有し高めあうことで検討・研究を深めるとともに、各自の研究課題を多くの視点で確認しながら最終論文を完成させます。 その際、研究論文としての構成法、まとめ方、そして効果的な研究発表の方法について指導します。

受講を通して得られるもの

(秋学期)
1.自身の解決したい課題、関心事項、資質整理、将来指針など棚卸を行い、研究として取り組みたいテーマへと絞り込む姿勢を身に付けます。
2.取り組むテーマに独創性や創造性を導入し、研究へと展開するための手法を身に付けます。
3.グループでの効果的発表、建設的質疑・意見交換を通してお互いを高めあう討論手法を身に付けます。
4. 研究への取り組みの基本指針や論文をまとめるための注意点、手法についての知識を習得します。

(冬学期)
1.研究としての取り組む項目の具体化や、そのための調査、検討を深化させ、どんな小さいことでも創造性の発揮し、そして論文としてまとめる研究姿勢を身に付けます。
2.グループ内での討論をより高度化、具体化して、それぞれのテーマが高いレベルでまとめられるように相互啓発する組織形成の姿勢を身に付けます。
3.研究論文としての留意事項、まとめ方について会得し、アピールする研究発表の方法を身に付けます。

受講の際の注意事項

受講前に必要となる知識・準備 不要
グループワーク あり
課題 なし

講師紹介

宇髙 勝之の画像
宇髙 勝之
早稲田大学名誉教授

1981年 東京工業大学大学院理工学研究科博士課程修了、工学博士
同年   国際電信電話会社入社研究所、長距離大容量光海底ケーブル用光デバイスの開発に従事
1995年 早稲田大学理工学部電子・情報通信学科教授
2024年 同大学基幹理工学部電子物理システム学科定年退職
歴任:早稲田大学教務部副部長、同大学系属早稲田佐賀中学・高等学校校長、同大学ナノ・ライフ創新研究機構長など
現在:情報通信研究機構協力研究員、早稲田大学ナノテクフォーラム研究戦略監、知的財産高等裁判所専門委員など
学会:電子情報通信学会フェロー、応用物理学会フェロー、米国電気電子工学会
著書:「半導体レーザ」(分担執筆、オーム社)など