専門科目群/Social Issues(社会課題)領域
科目名 | 社会貢献概論~あなたの知識と体験を生かすために~ |
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講師名 | 早稲田大学講師 兵藤智佳 |
学期 | 春学期 |
曜日 | 木曜日 |
時間 | 14時50分~16時20分 |
日程 | 4月18日、4月25日、5月9日、5月16日、5月30日、6月6日、6月13日 (補講日:6月20日) |
講義概要
本講義では、社会貢献活動の実践に向けて、国内外での現場で起きている社会課題、および担当講師が取り組んできた支援活動について解説し、あなたの知見や経験に基づく支援についての議論を行います。社会貢献活動の現場では、背景にある知識と経験、課題に対する多角的な分析力、困難を抱える人々に寄り添う姿勢等、あなたがこれまでに培ってきた能力と感性が生かされてこそ解決可能な課題が多く存在しています。
そこで本講義では、講義により「社会貢献を巡る言説と潮流」(第1回)および「世界各地での社会貢献の実践例」(第2回)の解説を行います。さらには、講義と討論により「担当講師が取り組んできた社会課題と支援活動の解説」(講義)および「あなたの知識と経験に基づく支援についての議論」を行い(第3回から第6回)、最後に本講義のまとめと振り返りを行います(第7回)。
受講を通して得られるもの
-社会貢献活動に関する言説や潮流を知る
-社会貢献活動に関する多様な実践例について知る
-社会課題に対して自らの知識や経験に基づいた解決方法を立案し、行動する力をつける
受講の際の注意事項
受講前に必要となる知識・準備 | 不要 |
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グループワーク | あり |
課題 | なし |
その他 | 参考図書 兵藤智佳・花岡伸和編著 「パラスポーツとボランティア」ナカニシヤ出版 2022年 |
各回の講義予定
回 | テーマ |
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概要 | |
第1回 | テーマ:社会貢献を巡る言説と潮流 |
オリエンテーションとして本講義の狙いと進め方の解説を行い、社会貢献活動に関する学術的な議論とその変遷について解説する。 | |
第2回 | テーマ:世界各地での社会貢献の実践例 |
国際援助機関による支援プロジェクトや日本での多様なボランティア活動など、国内外で行われている社会貢献活動の実践例についての紹介を行う。 | |
第3回 | テーマ:社会貢献活動事例① 「福島支援災害ボランティア」 |
2011年に東日本大震災の原発事故による被害を受けた福島での学習支援ボランティアについて大学生の活動を事例として解説し、その課題と可能性について議論を行う | |
第4回 | テーマ:社会貢献活動事例② 「パラスポーツ支援ボランティア」 |
車いすを使うパラスポーツについて理解を深め、パラスポーツを支援するボランティアの意義について、「個人と社会」の2つの視点から議論を行う | |
第5回 | テーマ:社会貢献活動事例③ 「ドメスティックバイオレンス被害者支援」 |
ドメスティックバイオレンスが起きるメカニズムについて理解を深め、地域の相談システムやシェルター(一時避難所)の可能性と限界について議論を行う。 | |
第6回 | テーマ:社会貢献活動事例④ 「在日外国人支援」 |
日本に滞在する外国人、特に、「移民」「難民」「外国にルーツのある子どもたち」といった背景の違いによるニーズや課題を知り、実現可能な支援活動について議論する。 | |
第7回 | テーマ:まとめと振り返り |
これまでの講義のまとめと振り返りを行う。 |
講師紹介
- 兵藤 智佳
- 早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター講師
早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター准教授。これまで、15年以上にわたり、大学生のボランティアと社会貢献活動を多数主催してきた。早稲田大学では、体験から学ぶ教育方法論として「体験の言語化」を開発し、実践している。
主要業績
「僕たちが見つけた道標」晶文社 2013年
「体験の言語化」早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター編集 成文堂 2016年
「大学生はボランティアで変わるのか~「体験の言語化」からの挑戦」ナカニシヤ出版 2019年