修了生レポート

菅原 英子(2023年度修了)

活動タイトル
「私のLRC、それから」

 LRCでの1年間は、素晴らしい講師の先生方と仲間に囲まれた夢のような時間でした。クラスワークで古賀勝次郎先生より暗黙知について学び、マックス・ウェーバーのまとめ発表、修了論文としての「小説」への挑戦。学生時代から40年を経ての自由な学びの時間は最高でした。

「さあ、ますます自由に、楽しみながら学び過ごしてください!行ってらっしゃい!」とLRC卒業の門が開かれたとき、LRCでの学びの楽しさを、身近な人々と地域で続けられないかと考えました。その考えは「住む街を素敵に!」という「シビックプライド」の実践者、井原まゆみ先生からの学びが大きく影響しています。
井原先生とは、LRC科目「地方創生、地域活性化の理論と実践論」の授業で出会いました。

「身近な人と地域を愛すること」を、私も実践したいと思ったのです。
自分が暮らす場所とまわりの人々を大切にすること、ワクワクさせること、これこそ、LRCでの学びの総合実践ではないかと考えました。
LRCで学びはじめてからは、「面白そう!知りたい!」という思いをバネに、どこにでも飛んでいけるようになりました。
私は、「防災士」としても地域の活動に加わっているので、「防災」をテーマに、コミュニティづくりを学んでみました。
LRCを修了してからの4月から7月まで毎月2回ほど、青森県にある「男女共同参画地域みらいねっと」での学習に、八戸市まで日帰りで通いました。

八戸は、東日本大震災で津波の被害を受けた地域です。
地域コミュニティの必要性を皆さんが感じています。
どう地域コミュニティを深めるか、広げるかをテーマに多くの女性が活動していました。
参加者は、教員、看護師、栄養士、行政職員、議員など様々。
皆、明るく穏やかな場所づくりがとても上手で、遠方から参加した私を温かく迎え入れてくれました。実践学習として公民館にあるものを利用し、制限時間内に「避難所」を作り上げていくグループワークは、メンバー連携のうまさが表れる、ドキドキワクワクの学びでした。

8月末に参加した「能登」でのボランティアでも、多くのことを学びました。
地元の友人と金沢からレンターカーを飛ばし、輪島、穴水へと向かいました。
輪島は復興がとても遅れていて、震災から7ヶ月が過ぎているとはとても思えない状況でした。
そこをまた、9月の豪雨が襲うとは・・・。言葉がありませんでした。穴水では約90世帯の仮設住宅ボランティアに参加し、寝袋の夜も体験しました。清掃や炊き出し、イベントチラシを各戸に声掛けしながら配布したり、体操やゲームをいっしょに楽しみました。どの方も多くの痛みを抱えており、ここでもコミュニティの重要性を学びました。

今、地元の「自治会」では、防災と財務を担当しています。
「身近な人と地域を愛すること」を胸に、キラキラワクワクの地域ができたらいいなあ!と、毎日楽しいことを考えている、「LRC、それから」です。
まだまだ、続きますよ!